/

ラグビー8チーム、難病児支援でスクラム

社会人、大学の8つのラグビーチームが、難病の子供を助けようとスクラムを組んでいる。病児を旅行に連れて行く活動をする公益社団法人「ア・ドリーム ア・デイ IN TOKYO」(東京・品川)のクラウドファンディングに協力。募金をしてくれた人に返礼品を贈ったり、SNS(交流サイト)でPRをしたりしている。

支援に立ち上がったのは三菱重工相模原、近鉄、キヤノン、リコー、九州電力、中国電力、慶大、早大の各ラグビーチーム。20日まで実施中のクラウドファンディング「ラグビー選手が難病児の夢を全力で応援します #もっと優しい筋肉」(https://a-port.asahi.com/projects/gentlemuscle2020/)のPRに協力している。これだけ多くのチームが手を組み、1つの社会貢献活動を後押しするのは珍しい。

選手のサイン入りボール、試合用ジャージー、練習着、トートバッグ……。募金をした人への返礼品として、それぞれのチームなどが用意した品は60種類以上を数える。チームが多いだけあって、その数も異例の規模に達した。

三菱重工相模原が2017年からア・ドリーム ア・デイを支援。今年はその輪が大幅に広がった。「ラグビーの試合を見ていると、痛そうな選手がいればチーム関係なしに駆け寄っていく。困っている姿を見ると助けようという姿が強いので、ラグビーは肉体的に弱い子供のことも捨てておかないと思った」。ア・ドリーム ア・デイの津田和泉事務局長は各チームに協力を呼び掛けた理由をこう話す。

ア・ドリーム ア・デイは難病の子供を旅行に連れて行き、思い出をつくってもらう事業を展開している。難病の子供は病気への抵抗力が落ちていることが多いため、新型コロナウイルスの感染が拡大してから事業を一時中断していた。ただ、終末期の児童もおり、「クラウドファンディングの資金で早期に事業を再開したい」と津田事務局長は話す。費用は病児に同行する医師や家族、ボランティアの交通費などに充てる予定だという。

心強い助っ人も現れた。いずれも元日本代表である野沢武史さん、大西将太郎さん、廣瀬俊朗さんに、三菱重工相模原の土佐誠主将の4人は10月下旬以降、インターネットに動画を公開。クラウドファンディングの周知活動を始めた。

大西さんは「ラグビーは体を張らないと信用してもらえない。相手にやられている味方がいたら助けにいく、助け合いの精神が競技性としてある。このような活動に敏感なのはラグビー選手だと思う」と話す。野沢さんは「小さい力の積み重ねが支えになる。多くの人に一歩前に踏み出してもらって、一人でも多くのお子さんに夢を与えたい」とエールを送る。

てんかんで脳を手術した経験のある土佐主将は「僕も当事者というか、皆さんの気持ちが分かる」としつつ、「社会との懸け橋になるつもりでこういうイベントに参加している」と強調。廣瀬さんは「コロナ禍で大変だが、いつか(病児の)皆さんと試合や練習会場でもお会いできればと思っている。(動画を見た)皆さんもできる範囲でご支援いただければ」と呼び掛けている。

(谷口誠)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン