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元枢機卿の性的虐待疑惑を歴代教皇が軽視 バチカン報告書

【ウィーン=細川倫太郎】キリスト教カトリックの総本山バチカン(ローマ教皇庁)は10日、未成年者への性的虐待疑惑が持たれていたセオドア・マカリック元枢機卿に関する調査報告書を公表した。歴代の教皇や教会幹部が虐待に関する報告を軽視し、人事などで誤った判断を下してきたとの見解を示した。

マカリック氏は米国の首都ワシントンの元枢機卿で、過去に未成年者を虐待していたとされる。2018年7月に辞任に追い込まれた後、バチカンは19年2月に聖職者としての地位も剥奪する厳しい処分を下した。

報告書は449ページに及び、証言や米国の教会の文書を基に疑惑の詳細が記載されている。2代前の教皇、故ヨハネ・パウロ2世は虐待疑惑を知っていたにもかかわらず、マカリック氏を昇進させたとした。70年代の虐待を示す「信ぴょう性のある証拠」が表に出てきたのは17年になってからとも分析した。

マカリック氏の疑惑については、バチカンの元駐米大使が現在の教皇フランシスコが問題を隠蔽したなどと批判し、辞任を求めてきた。しかし、報告書ではそのような事実はないと結論付けた。

報告書を巡っては教皇フランシスコが内部調査を指示し、バチカンが約2年間かけて作成した。米メディアによると、マカリック氏の弁護士は報告書についてのコメントを拒否した。

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