11月の米穀物需給 大豆とトウモロコシ在庫7年ぶり低水準
【シカゴ=野毛洋子】米農務省は10日発表の11月の穀物需給で、米国で今年収穫した大豆とトウモロコシの期末(21年8月末)在庫見通しを7年ぶりの低水準に引き下げた。ロイター通信のアナリスト予想平均をいずれも大幅に下回った。

大豆の同在庫は前月比273万トン減の517万トンに引き下げた。悪天候に見舞われた主産地のアイオワ州やイリノイ州の減産が響いた。トウモロコシは同1181万トン減の4323万トンに引き下げた。ウクライナの減産や中国の輸入増を見込み、米国の輸出は過去最高の6731万トンに増えるとの見通しを示した。
小麦は世界の期末在庫を同100万トン減の3億2050万トンに引き下げたが、依然として過去最高水準にある。