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大阪府、過去2番目の226人感染 吉村知事「第3波」

(更新)
マスクを着けて行き交う人たち(10日、大阪市北区)

大阪府は10日、新型コロナウイルスの新規感染者を226人確認したと発表した。1日の感染者数としては過去最多の8月7日の255人に次いで2番目に多い。吉村洋文知事は「第3波に入った」との認識を示した。繁華街のほか、家庭や職場など感染ルートが多様化し、対策が難しくなっている。府は気温が下がり感染拡大が懸念される冬に向け警戒を強める。

「確実に増加傾向にある。今まさに第3波に入っている」。吉村氏は10日、大阪府庁で記者団に厳しい表情で語った。直近7日間の感染者は計1014人となり、繁華街で若者を中心に感染が広がった「第2波」後半の8月下旬並みの水準となった。10日は70~90代の男女3人の死亡が確認された。府は11日に対策本部会議を開き、今後の対応を検討する。

府によると、感染が再拡大した10月下旬以降、新規感染者のうち感染経路が分からない人は全体の5割超。「第2波」と同様、居酒屋や飲食店、バーなど「夜の街」関連の感染は増えている。10月23日~11月5日の2週間では163人と、前の2週間から倍増した。

さらに今回の特徴として挙げられるのが家庭や職場での感染拡大だ。濃厚接触者のうち、10月23日~11月5日の2週間で家庭内での感染は262人、職場は64人で、いずれも前の2週間から倍増した。このほか、医療機関や高齢者施設でクラスター(感染者集団)が相次ぎ、直近1週間では13カ所、計238人の感染が判明した。

府の専門家会議の座長を務める朝野和典・大阪大教授は「感染ルートが多様化し、ピンポイントに絞った効果的な対策が難しい」と指摘する。

一方、本格的な冬の到来を控えて警戒感は強まっている。いち早く気温が下がって寒さに見舞われる北海道では9日、1日としては最多の200人の感染が確認された。道は7日、札幌市の繁華街・すすきのの接待を伴う飲食店などに営業時間の短縮を要請した。

吉村氏は10日、「現時点では繁華街が中心とは判断していない。バランスは難しいが、社会経済を両立させる努力が重要だ」と述べ、飲食店への時短営業などの要請には否定的な考えを示した。

吉村氏が休業要請などの判断で重視するのは医療体制の維持だ。「医療崩壊という状況になれば、強い要請をすることはあり得る」と述べた。府は感染状況などを判断する独自基準「大阪モデル」で重症病床の使用率が70%を超えれば「非常事態」を意味する赤信号を点灯させる。

同使用率は10日時点で28.2%。府は10月中旬に重症病床の確保数を188床から206床に増やしたが、使用率は上昇傾向にある。朝野教授は「第2波で重症化した人の一部が回復しないまま、新たな患者が増え始めた。重症患者の治療には時間がかかるため、使用率が上がる可能性はある」と話している。

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