福井のコメ新品種「越のリゾット」に命名 11日発売
福井県は10日、同県農業試験場が開発したリゾット・パエリア用のコメ「越南300号」の名称を「越(こし)のリゾット」にすると発表した。11日から県内のJA直売所9店で販売する。杉本達治知事は記者会見で「ほんのり芯が残り『アルデンテ感』がある。日本人に向く短粒種で、調理も失敗しにくいため試してほしい」と話した。

越のリゾットは同試験場として初めての調理加工用米。当初は飲食店や食品加工事業者を主な販売先としていた。食の多様化により家庭の需要も見込めると判断して一般販売を決めた。価格は1パック300グラム(2合)で税別400円。通常のコメと調理法が異なるためレシピ集を付けて販売する。
2020年産は1.5トンを生産した。福井県は21年産の生産量を5トンに増やす予定だ。杉本知事は「今年は県内のみの販売だが、好調であれば(県外にも)広げたい」と述べた。