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霊長類研不正支出11億円に 京大、検査院指摘

京都大霊長類研究所のチンパンジー飼育施設工事を巡る研究費不正問題について会計検査院が調べた結果、新たに約6億2千万円の不正支出が見つかったことが10日、分かった。京大は6月、これとは別に約5億円の不正支出があったとの調査結果を公表しており、不正な支払いの総額は約11億2千万円に上る。

京大は検査院が指摘した不正を学内調査で把握していたが、規定で定める「競争的資金などの不正使用」に該当しないとの理由で公表していなかった。「不適切経理が起こらないよう再発防止に取り組む」とし、関係者の処分手続きを進めているという。

検査院は2011~17年度の契約100件を検査。規定に反して特定業者に予算額を伝えて入札に参加させたり、契約を分割させて少額にすることで一般競争入札を行わなかったりするなどのケースが新たに27件見つかった。

検査院は、研究者が自分たちに都合の良い業者と契約することなどが目的で、私的流用はなかったとみている。

京大の調査では、チンパンジーの知性の研究で知られる元所長の松沢哲郎特別教授らが11~14年、愛知県犬山市や熊本県宇城市の飼育施設工事などで、架空取引や代金の二重払いをしていたことが判明した。

この問題を巡っては日本学術振興会が、京大に支給した約4億7千万円に、事実上の制裁である加算金を加えた計約9億円の返還を請求。京大は9月に全額返還した。

文部科学省によると、返還請求額としては、研究不正を防ぐための文科省ガイドラインの運用が始まった14年以降で最高額となった。〔共同〕

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