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バイデン氏、就任時にコロナ行動計画 マスク着用要請

(更新)
バイデン氏はコロナ対策の強化を訴えた(9日、デラウェア州ウィルミントン)=AP

【ワシントン=鳳山太成】米大統領選で当選を確実にした民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)は9日、次期政権の最優先課題と位置づける新型コロナウイルスに関して演説した。就任時にすぐに実行に移せる行動計画を策定すると表明した。感染拡大を抑えるためマスク着用を全国民に呼びかけた。

地元の東部デラウェア州ウィルミントンで演説した。7日に勝利演説した後、具体的な政策を語ったのは初めて。9日の演説に先立ち、公衆衛生政策や感染症の専門家13人で構成するコロナ対策チームを発足し、オンラインで初会合を開いた。政権移行に向けて本格的に始動させた。

バイデン氏は「(2021年)1月20日の就任後すぐに、このパンデミック(感染症の大流行)を一変させるために全力を尽くす」と述べ、最優先課題に位置づけると強調した。発足したコロナ対策チームが、バイデン氏の選挙公約を具体的な行動計画に落とし込み、就任と同時に実行する方針を明らかにした。

コロナ感染を抑えられるかは米経済の回復ペースを大きく左右する。バイデン氏は「事業を安全に持続的に再開できるようにするため、コロナを制御するのに取り組めるすべての手を打つ」と意気込みを示した。

就任日まではトランプ現政権がコロナ対策を担う。9日に米国のコロナ感染者が1千万人を超えるなど喫緊の課題だ。バイデン氏は「(就任までの)今後数カ月で全国民がマスクを着ければ数万人の命を救える。マスクを着けるようお願いする」と呼びかけ、早くも対策強化を国民に求めた。

トランプ大統領の支持者にマスクを嫌う人が多いことを念頭に「選挙は終わった。党派対立はやめるときだ」と語った。「あなたが誰に投票したかは関係ない」とも述べ、感染拡大を抑えるために国民の結束を求めた。

米製薬大手ファイザーは9日、開発中のワクチンの臨床試験(治験)で90%超の予防効果を確認したと発表した。米食品医薬品局(FDA)に承認を近く申請する。

バイデン氏はファイザーの治験結果を巡り「前向きなニュースだ」と歓迎しつつも「承認されたとしても、今後数カ月は幅広く利用可能にならないのは明確だ」と楽観論にクギを刺した。「米国人が安全で有効だと確信が持てるよう、承認手続きは科学に基づいて完全な透明性を確保すべきだ」と力説し、拙速に承認しないようトランプ政権をけん制した。

米国ではコロナの死者が23万人を超えて世界で最も多い。バイデン氏はトランプ政権のコロナ対策を失政と断じて、有権者に支持を呼びかけた。就任後に経済を立て直しながらコロナを収束できるかは、次期政権の滑り出しを大きく左右する。

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