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メルケル独首相「試練克服へ結束」 対米関係修復に意欲

メルケル首相は米国との関係修復を模索する(9日、ベルリン)=ロイター

【ベルリン=石川潤】ドイツのメルケル首相は9日、ベルリンの首相府で「米国とドイツはこの時代の大きな試練を克服するために結束しなければならない」と語った。米大統領選挙で当選が確実になったバイデン前副大統領に改めて祝辞を送り、トランプ政権時代に悪化した米独関係の修復への意欲を示した。

「バイデン氏はドイツと欧州のことをよく分かっている」。メルケル首相はバイデン氏が内政と外政で豊富な経験を積んでいることを指摘。米国とドイツの友好関係は「共通の宝」だと述べ、新政権と協力していくことへの期待を表明した。

米国とドイツ、欧州が立ち向かうべき「大きな試練」として新型コロナウイルスの感染抑止、地球温暖化の抑制、テロとの戦いを挙げた。世界経済を開かれたものにし、自由貿易も進めていく。

米独関係はトランプ政権の4年間でかつてないほどに冷え込んでしまった。トランプ政権は欧州が重視するパリ協定やイラン核合意から相次いで離脱。ドイツの国防費が少なすぎるとして在独米軍の縮小を表明し、独ロのパイプライン計画にも強く反対してきた。

メルケル氏は「ドイツと欧州はもっと自分たちの責任を引き受けていかなければならない」とも語った。政権が交代しても、欧州よりアジアを重視する米国の政策が変わるわけではない。米国は引き続き「最重要の同盟国」だが、自分たちも安全保障などで貢献していくべきだと訴えた。

11月9日はドイツにとって特別な日だ。ナチス政権下の1938年には反ユダヤ主義の暴動が引き起こされ、1989年にはベルリンの壁が崩壊した。メルケル氏は歴史上の「最悪と最善」の出来事に触れ、米国がドイツ統一に果たした役割への感謝も示した。

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