手数料300万円着服 東邦銀行支店の男性次長
東邦銀行は9日、植田支店(福島県いわき市)の融資渉外次長の男性(51)が前任のいわき営業部(同市)在籍時、顧客に融資や投資信託取引などの手数料を架空・水増し請求する手口で、現金約300万円を着服していたと発表した。
同行は被害金を順次弁済するとともに内部調査を継続。今後、男性を懲戒処分する。詐欺や業務上横領などの疑いで刑事告訴も検討する。
同行によると、男性は2017年11月~20年10月、延べ22の法人と個人取引47件で架空・水増し請求した手数料約240万円と、銀行の正規の手数料約60万円を着服。パチンコなどの遊興費や借金返済などに充てていたという。
10月21日、顧客から「過去に支払ったことのない手数料を請求された」との問い合わせがあり、同行が調査していた。
同行では19年8月にも宇都宮支店で行員による預かり金の着服が発覚。「一層の法令順守や内部管理体制強化に取り組む」としている。