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トルコ通貨が急反発 財務相の辞任表明で

【イスタンブール=木寺もも子】トルコ通貨リラ相場が9日、対ドルで急反発した。リラ安を容認する発言をしていたアルバイラク財務相が8日に辞意を表明し、政策変更の兆候だとの観測が浮上したためだ。7日には同氏の意向を受けていたとみられる中央銀行総裁が更迭されていた。金融政策の行方は不透明だ。

辞意を表明したアルバイラク財務相(1月)

アルバイラク氏の辞意表明を受け、9日の外国為替市場では朝方からリラが買われた。その後、中銀のアーバル新総裁が「物価安定のため、あらゆる手段を使う」と表明。市場は同氏が早期の利上げを示唆したと受け止め、リラ買いが進んだ。9日のリラは一時、前週末より6%以上高い1ドル=8.0リラに達した。

トルコの消費者物価上昇率は足元で12%近い高水準だ。リラ安による輸入価格の上昇が主因だとみられている。

アルバイラク氏は8日夜、「健康上の理由」で辞任するとインスタグラムで明かした。エルドアン大統領が受け入れたかどうかは不明だ。アルバイラク氏はエルドアン氏の女婿で、事実上の政権ナンバー2だとされていた。

アルバイラク氏はリラ安を「輸出競争力を高める」と評価していた。

7日未明には、当時のウイサル中銀総裁が大統領令で更迭された。新総裁には前財務相のアーバル氏が就いた。アーバル氏はアルバイラク氏の政策に批判的で、不仲説が流れていた。これがアルバイラク氏の辞任表明と関係があるかどうかは明らかになっていない。

ウイサル前総裁の中銀は10月22日に開催した直近の金融政策会合で主要政策金利の1週間物レポを年率10.25%で据え置くと決定した。市場関係者の多くは追加利上げを予想していた。その前の9月24日の会合で2%の利上げを決めていた。

リラ相場は年初から3割下落し、なお過去最安値圏だ。中銀はアルバイラク氏の指導を受け、国営銀行を通じてドル売りリラ買いの市場介入を続けてきたとみられる。

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