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バイデン、トランプ両氏とも7000万票超え

(更新)
トランプ米大統領は選挙不正を訴えて敗北を認めていない=AP

【ワシントン=永沢毅】米大統領選で民主党のバイデン前副大統領の得票数は史上最多の7500万票台に達した。共和党のトランプ大統領も7100万票台を獲得し、ともに2008年のオバマ前大統領(6949万票)を上回った。120年ぶりの高投票率が2人の得票を押し上げた。

バイデン氏は7日の演説で「歴史上、最も幅広く多様な連合を組めたのを誇りに思う」と強調した。ただ、バイデン氏が有権者から積極的な支持を集めた結果というわけでは決してない。

「第1希望ではなかった。政策にも満足していないけどね」。選挙戦で支援に集まったボランティアの多くがこう明かした。本選に向けて民主党の候補を選ぶ予備選では左派のサンダース上院議員に苦戦した。国民皆保険など大胆な改革を求める若者には穏健派のバイデン氏は魅力に乏しい。民主党が結束したのは「反トランプ」の一点だ。

バイデン氏が向き合うのは、かつてなく分断が深まった米国だ。トランプ氏は前回より得票数を800万票以上も積み増した。

バイデン氏が副大統領だったオバマ政権の8年で米国の分断は静かに進み、4年前の大統領選でトランプ大統領が誕生する素地が作られた。その原動力となった白人労働者層や中間層に配慮し、バイデン氏の公約も米国産品の購入優先などトランプ氏に相通じる保護主義的な色彩をまとう。

米国の繁栄をもたらしたグローバル化やデジタル化の進展と両立させながら、負の側面でもある経済格差の是正に取り組むのは容易ではない。

外に目を向けると、国際秩序の刷新をもくろむ中国の国力はバイデン氏が副大統領だった4年前とは比べるべくもない。国内の分断修復に力を割かれて内向き志向を強めれば、世界情勢はさらに流動化する。米国の民主主義の強度が国内外で試される。

米大統領選

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