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バイデン氏当確、白人労働者取り込む 世代問わず浸透

米中西部ウィスコンシン州でバイデン氏勝利の報道を喜ぶ大学生ら(7日)=ロイター

【ワシントン=鳳山太成】米大統領選で民主党候補のバイデン前副大統領が当選を確実にしたのは、前回2016年にトランプ大統領が取り込んだ白人労働者層を切り崩して東部・中西部の激戦州を奪還したことが大きい。環境問題に関心の高い若者の支持を集めたほか、厳格な新型コロナウイルス対策を訴えて高齢者にも浸透した。

バイデン氏は民主党候補としてラストベルト(さびた工業地帯)の3州を取り返した。米メディアの出口調査によると、労働者に多い「白人・非大卒」の投票先はトランプ氏が依然多かったものの、リードは中西部ウィスコンシン、同ミシガンでそれぞれ12ポイント、11ポイント縮小した。東部ペンシルベニアでも5ポイント失った。

政府調達で米国製品を優先する「バイ・アメリカン」など、トランプ氏と似た製造業支援策を打ち出す「抱きつき作戦」を展開し、白人労働者の票を一部取り返した。

バイデン氏は野心的な温暖化対策を約束して若者の支持も広げた。全米の「18~29歳」の投票先で16年の民主党候補を8ポイント上回ってリードした。米調査機関の推定で、若者の投票率が53~56%と前回より8ポイント上昇したことも追い風となった。

新型コロナへの警戒感が強い高齢者層で「トランプ離れ」も起きた。トランプ氏は16年に「65歳以上」で7ポイント差をつけたが、今回は3ポイント差に縮まった。退職者の移住先として人気の西部アリゾナでは前回13ポイント差で圧倒したが、今回は同率だ。共和党の牙城でバイデン氏は優勢となっている。

一方、バイデン氏はヒスパニック(中南米系)の有権者から期待したほど票を伸ばせず、大票田の南部フロリダを落とした。トランプ氏は同州でヒスパニック票の47%を獲得し、前回から約10ポイント積み増した。合法的な移民として米国に移り住んだヒスパニックの一部は不法移民に強硬なトランプ氏の支持に回った。

バイデン氏の勝利は現政権の4年間に不満を持つ「反トランプ票」を取り込んだ側面も大きい。バイデン氏が正式に大統領に就任しても、多様な有権者の期待に応える政策を実行していくのは簡単ではない。

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