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全米でデモ、いらだちや疲弊も コロナ禍で選挙長期化

(更新)

大統領選の決着が長引き、全米各地では支持者らのいらだちが強まってきた。開票作業を巡る法廷闘争に発展した東部ペンシルベニア州や中西部ミシガン州ではデモ活動がつづく。新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最多を更新するなか、政治の空白を懸念する声も上がる。

フィラデルフィアのデモは夜になり激しさを増した(6日、ペンシルベニア州)

「いかさまをやめろ」「投票を監視させろ」。ペンシルベニア州フィラデルフィアでは6日、トランプ氏の支持者が合唱した。参加した女性(51)は「公正な選挙のために戦い続ける」。自転車で列を作る警察官を挟んで反対側にはバイデン氏の支持者。マリアン・オッペンハイマーさん(53)は「バイデン氏が大統領に就任するまで続ける」と話す。

ミシガン州デトロイトでは「選挙を盗ませるな」を合言葉に朝から300人のトランプ支持者が集結した。アリゾナ州のトランプ氏支持の男性(51)も「正しく票が数えられることが何より大切」と強調する。一方で首都ワシントンのホワイトハウス前ではトランプ氏への抗議デモが起きた。

郵便投票に仮装して集計を訴えるバイデン支持者(6日、フィラデルフィア)

激戦のジョージア州ではラフェンスパーガー州務長官が6日、票差が僅かだった場合に再集計の可能性があるとの認識を示した。再集計の申し立てができるのは11月下旬になる見通しで、結果確定が長期化する可能性がある。

政治の混乱に有権者には冷めた見方も広がる。

ニューヨーク市で職探し中の男性(22)は「選挙にいつまでも時間をかけるのはばかばかしい。大統領は国民の生活を第一に考えるべきだ」と話す。メキシコ出身のジェニファー・ロメロさん(23)は「コロナ拡大で人々の命が脅かされている。選挙を長引かせず、移民などの支援を進めてほしい」と語った。

米国民の分断を懸念する声もある。ニューヨークのジョニー・ロサさん(34)は「(結果確定が)長引けばますます互いを憎み合う」とため息をつく。サシダラン・クータラさんは「選挙で不正の話が出ることは米国の民主主義に悪影響だ」と話す。(フィラデルフィア=大島有美子、ワシントン=白岩ひおな、ニューヨーク=伴百江)

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