トランプ氏、選挙開票の透明性求める

【ニューヨーク=伴百江】トランプ米大統領は6日公表した声明で「米国人は透明な選挙に参加する権利がある」と指摘した。大統領選挙での開票結果を巡る「不正」を主張しており、訴訟などで対抗していく姿勢を改めて示した。
トランプ氏は「すべての合法的な票を集計し、非合法の票は集計の対象にすべきではない」と主張した。民主党については「こうした基本的な選挙投票の原則に反対している」と批判した。ただ、何が非合法かという点は具体的には説明していない。
今回の大統領選だけではなく、将来の選挙も含めた米国のすべての選挙プロセスの正当性にも疑問を呈している。「米国人が選挙のシステムに自信が持てるよう、あらゆる法律の観点からこの原則を追求し、国民と国のために戦うことを諦めない」とした。
トランプ氏はかつて「自分が勝った場合にのみ、選挙システムの合法性は問わない」と発言したことがある。米国人の間では「選挙開票の透明性を求める戦いは国民のためというよりは、自分の勝利のため」との批判が強まっている。