「根性なし!」 トランプ氏の家族、共和党員を批判
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【ニューヨーク=吉田圭織、宮本岳則】トランプ米大統領の家族がツイッターで、トランプ氏が主張する選挙不正を巡る抗議行動を呼びかけたり、トランプ氏への支持を明確にしない共和党員を批判したりしている。
トランプ氏の長女イバンカ氏は6日朝、「違法な票は数えるべきではない」と投稿した。次男エリック氏は5日夜、「共和党はどこだ! もっと根性がないとだめだ」と書き込んだ。
長男トランプ・ジュニア氏は「この24時間、共和党のリンゼー・グラム上院議員からツイートが一つもない」と書かれた投稿に「誰も驚いていない」と書き込んだ。数時間後、グラム氏は米FOXテレビに出演して「フィラデルフィアの選挙には不正があった」と述べ、選挙を巡る訴訟に50万ドル(約5100万円)を献金すると話した。
ジュニア氏は「2024年の共和党の大統領候補を希望する人の行動がないのは驚くべきことだ」とも書き込んだ。米メディアは、前国連大使のニッキー・ヘイリー氏などを念頭においた投稿だと報じている。
共和党内にはトランプ大統領の発言を批判する声もある。イリノイ州のアダム・キンジンガー下院議員は、選挙不正の主張について「ばかばかしくなっている。誤った情報の発信をやめるべきだ」と指摘した。フロリダ州のマルコ・ルビオ上院議員は「数日かけて合法な票を数えるのは不正ではない」と投稿した。
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