激戦のジョージア、州務長官が再集計の方針示す
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【フィラデルフィア=大島有美子】米大統領選の開票作業で、激戦が続くジョージア州のラフェンスパーガー州務長官は6日、票差が僅かだった場合に再集計の可能性があるとの認識を示した。米ABCなど複数のメディアが報じた。
米CNNによると同州では米東部時間6日午前11時(日本時間7日午前1時)時点で、民主党候補のバイデン前副大統領と共和党候補のトランプ米大統領の獲得票はともに245万前後(49.4%)で票差はわずか1586の大接戦となっている。
ジョージア州の開票率は99%に達しており、残る未集計票は4000超という。ラフェンスパーガー氏は共和党支持者として知られている。同氏は「両候補者の得票数の差は大規模な高等学校1校(の生徒数)分よりも小さい」と話した。
ジョージア州の州法は両者の差が0.5ポイント以下なら候補者による再集計の申し立てを認めている。再集計は、選挙結果の確定から2日後に申し立てができる。米ABCによると結果確定は11月20日になるといい、再集計の申し立てができるのは11月下旬になりそうだ。ネバダ州やペンシルベニア州など他の激戦州の開票動向次第では、大統領選の勝敗の決定が大きく遅れる可能性もある。
トランプ氏は5日の記者会見で「投票日にはジョージア州で30万票に近い差をつけて勝っていたが、次第に減っていった」と述べ、集計の過程で不正があったと主張している。
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