/

旭化成の半導体工場火災 復旧に数カ月

旭化成は6日、10月に火災が発生した宮崎県延岡市の半導体製造工場の復旧に少なくとも数カ月かかるとの見通しを示した。同工場では音響機器や自動車、スマートフォンなどの半導体を生産する。外部への生産委託を増やすほか、供給が不足する場合には顧客に他社製品の使用も促す。

火災は10月20日に旭化成のグループ会社、旭化成マイクロシステムの延岡製造所(宮崎県延岡市)で発生。5階建ての工場の一部フロアにある生産ラインが被害を受けたとみられる。原因は調査中で、被害の全容は把握できていない。

同工場では大規模集積回路(LSI)や、センサーなどの電子部品を製造している。音響機器関連に強みを持つほか、スマートフォン、自動車関連のセンサーも手掛けているとみられる。

6日の決算発表で会見した柴田豊副社長は「ご心配・ご迷惑をおかけし深くおわびする」と陳謝した。クリーンルームなどの半導体製造設備に被害が出ているとみられ「数カ月で立ち上がるものではなく、(復旧に)相当な時間がかかる」との認識を示した。

固定電話などを製造するナカヨは、旭化成マイクロからLSIや水晶発振器を調達している。当面は在庫で対応するが、代替調達のメドがたっておらず21年1~3月に生産や販売に影響が出る可能性があるという。

電子音響機器のズームも、ほぼ全ての製品で旭化成マイクロの部品を使用している。21年1~3月は計画から2~3割の減産を見込む。代替調達しても通常の生産に戻るのは21年7月以降になるという。

ある電子部品業界関係者は「旭化成マイクロの製品は特殊な半導体もあり、代替生産には時間がかかる可能性がある」と話す。

旭化成は6日、21年3月期の連結純利益が前期比16%減の870億円になりそうだと発表した。自動車市場を中心に需要は持ち直しつつあるが、石油化学原料の市況悪化や衣料品需要の低迷などが響く。20年10月に発生した宮崎県延岡市にある半導体製造工場での工場火災では、設備の一部が使えなくなった分の機会損失を数十億円織り込んだ。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン