ダイフク、4~9月期は12%増益 通販向け設備好調

ダイフクが6日に発表した2020年4~9月期の連結決算は、純利益が前年同期比12%増の147億円だった。国内外でのインターネット通販市場の拡大を背景に倉庫内などで商品を運ぶ搬送システムが伸びている。
売上高は10%増の2300億円、営業利益は14%増の196億円となった。顧客の業種別では「商業及び小売業」向けの売上高が5割増。下代博社長は会見で「最近は新型コロナウイルス禍でネットスーパー関連の引き合いが多い」と語った。
北米ではネット通販関連のほか、前期に受注した自動車生産ライン向けの大型案件が売り上げに寄与した。
空港向けのシステムも売上高、受注高ともに前年同期比で増加した。空港の旅客数は大幅に減少しているが、「(設備導入の)計画中止はほとんど起きていない」(下代社長)という。
業績の先行指標となる受注高は4~9月期に1893億円と、12%減った。大型案件の受注が後ずれしたためで、10~12月期は1661億円と大きく膨らむ見通しだ。21年3月期通期の受注高は前期比5%減の4600億円を見込んでいる。
21年3月期通期の業績見通しは売上高が前期比4%増の4600億円、純利益は3%増の290億円との従来予想を据え置いた。
関連企業・業界
企業: