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埼玉・所沢の文化芸術拠点「サクラタウン」全面開業

アニメ、マンガ、アート、文芸、映像など多様な文化芸術の拠点となる埼玉県所沢市の文化複合施設「ところざわサクラタウン」が6日、全面開業した。ミュージアムや劇場、ホテル、商業施設などをそろえた老若男女が楽しめる場所として、自治体と連携して国内外から誘客する。

ところざわサクラタウンは開業初日から多くの来場者でにぎわった(6日、埼玉県所沢市)

施設を運営するのは出版大手のKADOKAWAと角川文化振興財団。博物館、美術館、図書館の機能を併せ持つ「角川武蔵野ミュージアム」が中核施設で、建物は建築家の隈研吾氏が設計した。ミュージアム内には小説、専門書、絵本などをテーマごとに並べた計2万5千冊の図書コーナーや、高さ8メートルの巨大本棚に著名文化人の個人蔵書などを並べた本棚劇場があり、館内で本を閲覧できる。アニメやライトノベル専門の図書館やミュージアム、美術や建築などの企画展ができるアートギャラリーなどもあり、図書館、美術館、博物館の機能を備える。

文化コンテンツ活用に関する協定を結んだ埼玉県の大野元裕知事(左から2人目)、KADOKAWAの角川歴彦会長(右端=6日、埼玉県所沢市)

このほか、アニメ作品を舞台化した「2.5次元ミュージカル」や演劇などを上演できるホール、アニメとのコラボ企画が売り物のホテル、飲食店や書店などがある。KADOKAWAのオフィスや書籍の製造工場もあり、食堂は一般客も利用できる。

ところざわサクラタウンの「角川武蔵野ミュージアム」内にある図書コーナー(埼玉県所沢市)

■「地域ブランドを向上」

ところざわサクラタウン総支配人の横沢隆氏に地域との連携などについて聞いた。

――角川文化振興財団が建設したミュージアムを除いても395億円を投じたサクラタウンは、クール・ジャパン発信の一大拠点になると期待されています。ただ新型コロナウイルスの感染拡大で集客面では厳しい船出になりました。

「世界中で新型コロナとの付き合い方を研究しており、長い目で見れば外国人観光客も回復する。すでにJR東所沢駅まで来ている羽田空港や成田空港からのバスが、サクラタウン隣接地に所沢市が建設している物産館まで来てくれるのではないかと期待している」

――所沢市との連携に力を入れています。

「2016年に市と協定を結び、サクラタウンから半径500メートル圏内を『クール・ジャパン・フォレスト』構想エリアと位置づけた。自然や文化、産業が調和した地域づくりや地域ブランドの向上に一緒に取り組む。文化財団が武蔵野の文化や歴史を学ぶ雑誌『武蔵野樹林』を創刊し、市が物産館を整備するのもその一環だ。6日には埼玉県や所沢市と文化・芸術を観光に活用する協定を結んだ」

――サクラタウンには集客施設だけではなく、KADOKAWAのオフィスや工場もあります。社内での位置づけは。

「もともとは工場や倉庫の敷地を探していた。所沢市の浄水場跡地活用に応募する段階で、ポップカルチャーの発信拠点にしようという発想が生まれた」

「出版関連でいえば、デジタル技術を駆使した製造・出版の拠点だ。注文から出荷まで最短1日で済むようになり、1冊から作ることができる。生産効率化や在庫圧縮の効果は大きい。21年に最新鋭の工場・倉庫が稼働する」

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