自民幹部、国民民主代表が会談 憲法議論に積極参加要請
自民党憲法改正推進本部の衛藤征士郎本部長と国民民主党の玉木雄一郎代表が5日、東京都内で会談していたことが分かった。衛藤氏は、国会の憲法審査会での議論に積極的に加わるよう要請した。自由討議を想定しているとみられる。関係者が6日、明らかにした。
今国会で憲法審は実質的審議に入れておらず、自民は今月中旬の開催を目指している。
関係者によると、衛藤氏は「憲法審で協力してほしい」と呼び掛け、玉木氏は「私たちは議論する用意はある。与野党できちんと論議できる静かな環境を整えてほしい」と指摘した。衛藤氏は「分かった」と応じた。
玉木氏は政策提案路線を唱え、党独自の改憲草案の概要を年内に取りまとめる方針だ。国民は、憲法問題などで主張に隔たりがある立憲民主党などと組んでいた衆院野党統一会派から離脱した。
今国会では、改憲の国民投票の利便性を公選法とそろえる国民投票法改正案の扱いが焦点となっている。憲法論議を進めたい自民党側は今月に入り、二階俊博幹事長が玉木氏と会食するなど動きを活発化させている。
一方、立民幹部は「玉木氏が誰と会おうが関心はない」と語った。
これに関連し、国民の山尾志桜里憲法調査会長は6日の党会合で、首相による衆院解散権の制限や「データ基本権」創設などを改憲項目として検討する考えを示した。
〔共同〕