七十七銀行、「アクアイグニス仙台」に協調融資
七十七銀行は6日、2022年に開業予定の複合観光施設「アクアイグニス仙台」の運営会社に27億円を協調融資する契約を結んだ。日本政策投資銀行と共同で出資するファンドも別枠で融資し、施設整備を後押しする。
アクアイグニス仙台は東日本大震災の集団移転跡地である仙台市沿岸部に22年4月に開業する。地下1000メートルから湧く天然温泉を中心に世界的なパティシエの辻口博啓氏が監修するスイーツをはじめ、和食や洋食が味わえるレストラン、農園で構成する。
敷地面積は3万平方メートル超に上り、被災地のにぎわいづくりへの貢献が期待されている。災害時も想定し津波発生時には避難場所としても機能する。
七十七銀は建設業の深松組(仙台市)など3社が設立した運営会社「仙台reborn」に協調融資する。七十七銀がアレンジャー(とりまとめ役)を務め、商工組合中央金庫と仙台銀行が参加する。七十七銀によると、27億円は協調融資としては大きな規模という。