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Jリーグ、日程調整に苦心 来年はさらに過密に

Jリーグの主要タイトルであるYBCルヴァン・カップ決勝の延期が決まった。7日に国立競技場で開催予定だったが、出場する柏で5日現在で14人に上る新型コロナウイルスの感染者が判明し、日程変更を余儀なくされた。ただ、長い中断があった今季はすでに過密日程を強いられており、代替日探しは難航必至。来年は五輪イヤーで、代表戦も多く組み込まれ、カレンダー問題は収束に向かうどころか、深刻度を増す。

YBCルヴァン・カップ準決勝で川崎を破り、GK林と喜ぶ渡辺らFC東京イレブン。過酷な日程との戦いも強いられている=共同

ルヴァン杯決勝で柏と対戦するFC東京は、カタールで集中開催されるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグを今月24日に控える。勝ち進めば決勝は12月19日。多数の感染者を出した柏が当面、チーム活動ができないとなるとACLの前にルヴァン杯を開催するのは難しく、ACLの後もすでに天皇杯などで埋まっている。「(ルヴァン杯決勝の)年明けの開催、来季のリーグ開幕をずらすことも含めて検討したい」と村井満チェアマンは調整の難しさを語る。

「できうる限りの対策を立て、選手もきちんと運用していた。対策をこれ以上、どう強化できるか、知恵を絞らなければ」。柏の滝川龍一郎社長は苦悩する。感染リスクがゼロになる日は遠く、Jリーグは日程再編の難問に絶えずさらされる。

日程のうえでJ1はすでに異常事態だ。FC東京、神戸、横浜MのACL出場チームはカタールから帰国後14日間、自主待機が求められる。12月3、4日までの1次リーグで敗退したとしても、主力選手らは12月19日が最終節となるリーグ戦終盤を欠場せざるを得ない。

ACLの年内開催にこだわったアジアサッカー連盟が日程を固めたことで、今季のJ1のスケジュール調整は大混乱。「これ以上、日程は動かせない」(Jリーグの原博実・副理事長)がんじがらめの状態だ。

ACL組はACL開催期間を空けてリーグ戦を詰め込むこととなり、FC東京は9月に公式戦を9試合、10月も8試合をこなした。FC東京が6位、横浜Mが7位などと成績が伸び悩んでいるのは連戦による疲弊と無関係ではないだろう。

元日の天皇杯決勝で幕が開ける来年は、今年開催できなかったワールドカップ(W杯)予選がカレンダーに加わる。五輪期間中は公式戦を止める。加えて今季はJ2降格がなく昇格のみ認めるため、来季J1は2チーム増えて20チームとなる。消化すべき試合数は増えるのに、試合を行える日数は少なくなる。

といって来季開幕を前倒しすればオフが短くなり、選手のケガも懸念される。「色々とシミュレーションをしているけれど、なかなか大変」と原副理事長。コロナ禍のしわ寄せは慢性的な病のように、クラブとリーグを苦しめている。

(岸名章友)

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