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三菱商事、20年4~9月期 純利益64%減の866億円

自動車の赤字響く、食品は増益

三菱商事が5日発表した2020年4~9月期(国際会計基準)の連結純利益は、前年同期比64%減の866億円だった。自動車事業が赤字となったほか、資源価格の下落で金属資源や天然ガス事業も減益だった。食品やコンビニエンスストアなどでは回復の兆しもあるが、自動車や資源の比重が大きく業績の悪化が厳しくなった。

4~9月の部門別の損益は自動車・モビリティ事業が214億円の赤字(前年同期は284億円の黒字)だった。4~6月期に三菱自動車が減損損失145億円を計上したことが響いた。資源部門では金属資源事業の利益が前年同期比61%減の353億円と落ち込んだ。鉄鋼生産に使う原料炭価格が下落した。

非資源では食品産業事業の4~9月期の利益が、食肉加工製造などが好調で前年同期比5割増益だった。ローソンを展開するコンビニ事業の損益は、4~6月期は赤字だったが、7~9月期は黒字に転じた。

非資源では好調な事業分野があるものの、純利益に占める資源事業の割合は約3割と約2割の伊藤忠商事などと比べ高い。コロナ禍で自動車需要の減少や、市況下落の影響を受けやすい事業構造が鮮明になった。同日記者会見した垣内威彦社長は「事業ポートフォリオには現段階で確信を持っている。市況と需要の回復をじたばたせずに待つ」と話した。

運転資金などを除いた営業キャッシュフロー(CF)の減少は36%減の2291億円と、利益の落ち込みより小さかった。21年3月期の同営業CFは前期比33%減の4500億円を見通す。

4~9月期にデジタル地図を扱うオランダのヒアテクノロジーズに出資するなど、デジタルを活用した事業への投資も進める。稼いだキャッシュを活用し、21年3月期の年間配当は前期比2円増の134円を見込む。

21年3月期の純利益見通しは前期比63%減の2000億円を据え置いた。9月末時点での進捗率は43%。増一行最高財務責任者(CFO)は「下期は資産入れ替えによる売却益などを見込む」と話す。市況やコロナの先行き見通しが不透明ななか、非資源分野での収益獲得や投資を回収する力も試される。

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