ドコモ社長「5G向け投資、24年度以降も年数千億円」

NTTドコモは5日、次世代通信規格「5G」の基地局などの投資を拡大する方針を明らかにした。2023年度までの5年間で1兆円の投資を公表していたが、24年度以降も年数千億円の投資を続ける。ソフトバンクとKDDIは今後10年でそれぞれ2兆円の投資を見込む。大手携帯会社による5Gのインフラ設備投資が拡大する。
5日に開催した新商品のオンライン発表会で、ドコモの吉沢和弘社長が明らかにした。「24年度以降も年数千億円の投資を何年か続ける」とし、期間については明言を避けた。
基地局の整備について、これまで21年度に2万局としていた計画を更新し、22年度に3万2千局まで拡大することも発表した。21年度に基地局を5万局まで増やす計画のKDDIとソフトバンクは、既存の4G基地局を5Gに転用して通信エリアを拡大する。ドコモは5G専用の基地局整備に注力しており、戦略には違いが出ている。
ドコモは同日、5G対応スマホの低価格モデルを発表した。現行の5Gスマホの大半が10万円を超すなか、3万~6万円台の低価格の端末を発売する。足元の5Gの契約者数は約50万人。価格を抑えた端末の投入などで21年春までに計250万人を目指す。