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年1度の全銘柄集中チェック 有望株発掘で資産8億円

勝てる投資家になるための勉強法(下)

写真はイメージ=PIXTA
仕事をしながら株式投資で多額の資産を築いた兼業投資家の勉強法や情報収集術を紹介する「勝てる投資家になるための勉強法」。最終回は、割安株への長期投資で8億円もの資産を築いた会社員投資家のreformer21さん(ハンドルネーム)が実践する効率的な有望銘柄発掘法を紹介する。

300万円からスタート、大きく増やす

景気悪化局面でも業績のブレが少ないディフェンシブな銘柄を割安なうちに買う、という投資スタイルのreformer21さん。一度投資した銘柄は長期で持ち続ける。20代に300万円で始めた投資だったが、40代の今、資産は8億円にまで増加。多額の資産を持つreformer21さんだが、兼業投資家として一般企業での経理関連の仕事も続けている。

投資の勉強に充てる時間は始業前の1時間と昼休みが中心。投資を始めた頃は「PER(株価収益率)って何?」というレベルだったため、帰宅後に本を読んだり指標を勉強したりするなど多くの時間を費やしていた。しかし投資スタイルを確立した今は、日中の隙間時間がメーン。中学生と小学生の2人の子の父親であり、夜は子供たちの勉強を見るなど家族との時間を大切にしたいという思いもある。

秋は情報の収穫期

平時の情報収集タイムは保有銘柄の株価推移や適時開示情報などのチェックにとどめる。しかし年に1回、全上場銘柄を集中してチェックする時期がある。それが秋。『会社四季報 秋号』が発売される9月中旬頃だ。「秋号は3月期決算企業の第1四半期決算が載る号で、今年の見通しをつけやすい時期。そこで全銘柄をチェックします」

秋号を最初から最後まで読破し、PER10倍以下、PBR(株価純資産倍率)1倍未満の銘柄をピックアップ。経常増益率や自己資本比率の高さも考慮して「これは」と思う銘柄を選び出す。「秋号が出ると会社の昼食時間に『四季報』を持って、人がいないところまで行ってお弁当を食べます。そして1ページずつめくり、銘柄を探していく。読破するまで2週間ほどかかります」。

気になる銘柄は企業サイトで、詳しい事業内容や将来性を精査。中・長期経営計画がある場合は、その資料も読み込む。その上で5~10年後も通用しそうな堅実なビジネスと判断できれば買うというやり方だ。

「理想はPER8倍程度の銘柄。市場の評価が変わり、PERが購入時の1.5倍にあたる12倍程度になる頃に売却します。こうなる頃には利益も成長しているので、PERを計算する分母の1株当たり利益も増えている。その上でのPER12倍ですから、株価は買値のおよそ2倍程度になっている見当です」と話す。

失敗を振り返り、今に生かす

銘柄を発掘して投資したら、ウオッチしながら株価上昇を待つというスタイルのため、投資に充てる時間は少なくて済む。「自分のやり方はサラリーマンが取り組みやすい方法だと思います」とreformer21さん。ただ徹底した割安株投資のため、時によっては投資妙味のある銘柄を発掘できないこともある。10年ほど前には、年間を通して新規に買った銘柄が一つもなかったこともあったという。

一時期、短期トレードも手掛けたことがあるが、思うような成果は得られなかった。「自分には短期売買は向かない、と思いました。それ以降、割安株の長期投資のみです」。失敗を振り返り、自分が得意とする投資スタイルに必要な情報だけを選んで収集していることが、成功の鍵といえるだろう。

(佐藤由紀子)

[日経マネー2020年12月号の記事を再構成]

日経マネー 2020年12月号 秋相場は大化け期待の中小型株を狙え! 最強の成長株

著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP (2020/10/21)
価格 : 750円(税込み)

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