政府の協議文書「存在」 学術会議人事巡り官房長官
加藤勝信官房長官は5日の参院予算委員会で、日本学術会議会員の任命拒否について杉田和博官房副長官らが政府内で協議した際の文書が存在すると説明した。立憲民主党の蓮舫代表代行が求めた文書の提出は受け入れなかった。
加藤氏は文書について「今回の任命にかかわる経緯について内閣府で管理している」と語った。蓮舫氏が決定過程の公文書はあるかと問うた質問に答えた。文書の提出要請は「人事に関する記録なので差し控える」と断った。
菅義偉首相は杉田氏の関与について「事務の副長官は各省庁の人事を担当している。本件に関わるのは当然だ」と述べた。蓮舫氏への答弁。
首相は来年1月に発効が決まった核兵器禁止条約の締約国会議について広島や長崎での開催は「締約国ではないなかで不適切だ」と発言した。オブザーバー参加に関しては「慎重に見極める必要がある」と話した。
2021年夏の東京五輪・パラリンピックに北朝鮮の金正恩委員長が招待された場合、首脳会談の実現に前向きな姿勢を示した。「仮定の質問に答えるのは控えるが、良い機会だなと思う」と言及した。立民の白真勲氏への答弁。