耐震補強工事で鉄筋不足 中央道、ひび割れ確認の橋
中日本高速道路は5日までに、中央自動車道国立府中―八王子に架かる市道・緑橋(東京都日野市)の耐震補強工事で、強度の確保に必要な鉄筋8本が入っていなかったと発表した。同社によると、平時の安全性に問題はないが、今後再施工するとともに、補強工事を受注した建設会社「大島産業」(福岡県宗像市)に損害賠償を求める方針。
中日本が9月下旬に橋の一部でコンクリートのひび割れを確認。その後の検査で、補強工事で追加しているはずの鉄筋8本が不足していることが判明した。大島産業は中日本へ提出した報告書で「原因を継続して調べる」と説明しているという。
週刊文春が耐震補強の手抜き工事疑惑を報道。これに関連して赤羽一嘉国土交通相は10月30日の参院本会議で「中日本の調査結果を踏まえ、適切に対応する」と述べていた。〔共同〕
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