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不法滞在者向け偽車検ステッカー横行 車を犯罪に悪用

車を手に入れたい不法滞在者向けの違法なビジネスを、愛知県警が相次いで摘発した。捜査の過程で偽の検査標章(ステッカー)が横行し、名義が日本人のままの中古車がベトナム人らに広く販売されている実態が判明した。別の犯罪に使われた車もあり、県警は「外国人犯罪の温床になりかねない」と警戒する。

押収された偽の検査標章(10月、愛知県警安城署)=共同

「これまでに偽のステッカーを1200枚ほど売った」。10月、道路運送車両法違反などの疑いで逮捕された茨城県のベトナム人の男(31)は調べにこう供述した。愛知県警によると、フェイスブックを見た客と取引し、2年半で約360万円の売り上げがあった。

主な客は不法滞在になったベトナム人らだ。有効な身分証を持たないため、車を持っていても車検を通らない。偽のステッカーはカラーコピーした紙を貼り合わせ、テープで巻く簡素な構造だが、捜査幹部は「有効期間を示す数字にしか目が行かず、偽物と見抜くのは難しい」と語る。

9月には不法滞在者らに車を売っていた日本人の業者が摘発された。岐阜県安八町の30代の中古車販売業の男は、自身の名義のまま中古車を15万~20万円ほどで繰り返し販売したとみられている。自身が車検や自賠責保険の支払いを免れるため、車検登録の窓口に「ナンバープレートを紛失した」と偽り、登録を抹消した疑いがある。

2018年12月以降、この男の名義のまま80台の中古車が売られ、延べ64台が24府県で当て逃げ事件や無免許運転などを起こした。富山県警が摘発した窃盗事件では車を使っていたベトナム人が「盗んだ物の運搬に車が必要だった」と話したという。移動手段として車が欠かせない地方を中心にこうした手口が横行している恐れがあり、捜査幹部は「今回のケースは氷山の一角の可能性がある」とみている。

(植田寛之)

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