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大垣共立銀行の土屋会長死去 相次ぎ全国初サービス

大垣共立銀行の土屋嶢会長(2018年撮影、当時は頭取)

大垣共立銀行の土屋嶢会長(74)が4日、死去した。2019年まで26年間にわたって頭取を務め、手のひら認証ATMを全国に先駆けて導入するなど柔軟な発想で経営改革を推し進めた。

土屋会長は自ら音頭を取って全国初の金融サービスを次々と生み出した。1993年、当時の全国の地銀では最年少となる46歳で頭取に就任すると、翌年にはATMの365日稼働を始めた。「銀行はサービス業」との信念からだ。

その後も過疎地を回る移動店舗を始めたり、シングルマザーの応援ローンを取り扱ったりするなど革新的なサービスを打ち出した。東日本大震災で通帳やキャッシュカードを失った被災者の窮状を見て、2012年に手のひら静脈で認証するATMの運用を開始した。

金融以外の取り組みにも熱心だった。自らがプロデューサーとなり、女性行員で結成したアイドルユニット「OKB45」を立ち上げた。広告塔としてだけでなく、地元のイベントに派遣するなどして街おこしにつなげる狙いもあった。保守的な銀行業界にあって異色の経営者だった。

岐阜県大垣市出身。1970年に富士銀行(現みずほフィナンシャルグループ)に入り、77年に大垣共立銀に入行した。祖父、父親も大垣共立銀の頭取を務めており、入行当初から将来のトップ候補とされてきた。

同じ岐阜県を地盤とする十六銀行の村瀬幸雄頭取は4日、土屋会長の訃報について「在任期間中に次々と新しいサービスを提供され、多くの刺激を受けました。まだまだこれからという時に残念でなりません」とコメントした。

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