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SUBARUが上方修正 今期営業益1100億円、北米SUV回復

SUBARU(スバル)は4日、2021年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が1100億円になりそうだと発表した。前期比48%減の水準だが、北米市場で多目的スポーツ車(SUV)が好調のため従来予想を300億円上方修正した。一方、三菱自動車が同日発表した7~9月の営業損益は292億円の赤字で、明暗が分かれた。

スバルの7~9月期の営業損益は462億円の黒字だった。市場予想平均(QUICKコンセンサス)の430億円程度を上回った。午後1時の決算発表とほぼ同時に株価は前日比146.5円(7%)高の2130円まで上昇した。

新型コロナウイルス禍で完成車工場の群馬製作所(群馬県太田市)と米インディアナ州の工場で操業停止になった4~6月期は営業損益が156億円の赤字だった。コロナ禍からの業績回復について中村知美社長は記者会見で「黒字転換できたことで、山を越えた」と評価した。

スバルの販売台数の7割を占め、前期の連結営業利益の5割強を稼いだ北米は回復に勢いがある。

4~6月期に前年同期比49%減の9万台にとどまった米国での新車販売台数は、7~9月期は同8%減の17万台にV字回復した。英調査会社オートデータによると、4月に通常時の84日分までふくらんだ在庫をみても、9月はわずか18日分。業界平均の49日分を大きく下回る。

株式市場では「スバルは米国で非常に良い顧客を抱えている」(ゴールドマン・サックス証券の湯沢康太氏)との評価が聞かれる。米国で愛好者の多いSUVで3列シートの米国専用車「アセント」をはじめ「アウトバック」「フォレスター」といった車種に購買力のある固定ファンが付いている。

値引き原資となる奨励金(インセンティブ)で比較すると、9月はスバルが1840ドル(約19万円)だったのに対し、日産自動車は4500ドル、トヨタ自動車は2710ドル。値引きをしなくても売れている。

もっとも、米国では新型コロナの1日当たり新規感染者が10月末に過去最多を更新するなど「第2波」への警戒が強まってきた。州によっては飲食店の営業など経済活動の制限もある。米国での通期の販売台数は9%減の63万台とみているが、中村社長は「新車販売の本格回復は楽観視できない」という。

一方、三菱自動車の7~9月期の売上高は36%減の3453億円、最終損益は337億円の赤字(前年同期は166億円の黒字)だった。

営業損益は533億円の赤字を計上した4~6月期に比べて赤字幅は縮小した。主力の東南アジア市場の営業損益は4~6月期の70億円の赤字から7~9月期は41億円の黒字に転換したが、回復ペースは同社の想定を下回っている。

米国や中国では政府の優遇策で9月の新車販売市場が前年に比べてプラスに転じたのに対し、インドネシアは47%減と回復が遅く、タイやフィリピンも2割減だ。

同日の電話会見で加藤隆雄最高経営責任者(CEO)は「最重要地域の回復が鈍く、厳しい環境だった」と評価した。

三菱自は7月に22年度までの中期経営計画を発表し、岐阜県内の工場を閉鎖するなど固定費の削減を進める。東南アジアに注力し、23年3月期に500億円の黒字を狙うとした。池谷光司最高財務責任者(CFO)は「構造改革は順調に推移している」と述べた。

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