日銀、自縄自縛の「脱LIBOR」
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「日銀や金融庁から『取引を盛り上げろ』と金融機関にムチが入っているのではないか」。ある証券会社幹部は金融市場の一角で起きている異変に強い関心を寄せる。
舞台となったのは投資家が政策金利の変更を見越し、固定金利と変動金利を交換する翌日物金利スワップ(OIS)と呼ぶ取引。日本証券クリアリング機構によると、月1兆~3兆円程度が続いた取引高は10月に6兆4千億円と急増した。米連邦準備理事会(FRB)をはじめ、...
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