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アリババ株が急落 アントの上場延期で

(更新)
アリババ傘下のアント・グループは上海、香港市場への上場が延期された

【上海=張勇祥】中国金融アント・グループの上場延期を受け、主要株主のアリババ集団や中国フィンテック銘柄が急落した。アリババは保有するアント株の値上がり期待がはげ落ちたほか、中国金融当局が打ち出している監督強化も売り材料になっている。

アリババの米預託証券(ADR)は3日、前日に比べ10%近く下落する場面があった。終値は8%安と大幅高だった米株式市場と逆行する動きになった。重複上場する香港市場でも4日、9%安で取引が始まった。

米国上場でアントと同様、銀行への融資紹介を収益源とする陸金所は一時14%安まで売られた。アントと中国のスマートフォン決済を二分する騰訊控股(テンセント)は4日の香港市場で一時4%下落した。

アリババはアントに約33%出資する。アント上場で含み益が大きく膨らむとの見方から株価は上昇基調を強めていた。だが、アントの経営権を実質的に握るアリババ創業者、馬雲(ジャック・マー)氏が2日に中国人民銀行(中央銀行)などの聴取を受けたことで風向きが変わった。アントは3日に上場延期を余儀なくされ、失望売りが膨らんだ。

上海の地場証券からは「アントが上場を仕切り直すにしても、株価評価が下がる可能性は否定できない」との声がある。また、聴取を受けた背景にマー氏の当局批判と受け取れる発言があったことが投資家の懸念につながっている。マー氏は10月下旬の講演で「良いイノベーションは(当局の)監督を恐れない」などと述べていた。

アリババの取締役を退いたとはいえ、マー氏が今も隠然たる権力を持っているのは周知の事実だ。マー氏本人に対する当局の見方が厳しくなれば、アリババへの影響も避けられない。

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