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NYダウ554ドル高 「バイデン氏勝利」期待で全面高

(更新)
ニューヨーク証券取引所=AP

【ニューヨーク=宮本岳則】米大統領選の投票日を迎えた3日の米株式市場は終日買い優勢の展開となった。ダウ工業株30種平均は続伸し、前日比554ドル98セント(2.06%)高の2万7480ドル03セントで終えた。民主党候補のバイデン前副大統領の優勢が伝えられるなか、勝者判明後の株高を見越した動きとなった。米長期金利にも上昇圧力がかかり、10年物国債の利回りは一時、6月以来の高さになった。

米国市場では朝方から投資家のリスク選好姿勢が強まった。ダウ平均の上げ幅は一時715ドルを超えた。米主要500社のうち約9割が上昇し、ほぼ全面高の展開となった。特に銀行株や資本財株など景気に業績が左右されやすい銘柄に買いが集まった。米金融大手ゴールドマン・サックス株の上昇率は前日比4%を超えた。

「(大きな混乱なく)大統領選の勝者が決まるとの楽観論が広がった」。米サスケハナ・ファイナンシャル・グループのデリバティブ戦略共同責任者、クリストファー・マーフィー氏は3日の株高についてこう説明する。この日はアジアや欧州でも主要株価指数が上昇。中国・香港のハンセン指数は終値で前日比2%高、ドイツ株式指数(DAX)は同3%高となった。

市場関係者の間ではバイデン氏の勝利を見込む声が多い。米資産運用大手ブラックロックはこのほど米大統領選関連のメモを公表。世論調査などから共和党現職、トランプ大統領再選の道は険しいと指摘。民主党政権の誕生によって大型の財政出動が期待され、経済が支えられると述べた。仮に接戦で勝者の確定が遅れ、相場が一時的に不安定になっても「買い場」と判断した。

債券市場でもバイデン氏勝利を見込んだような動きが出始めた。長期金利の指標となる10年物国債の利回りは3日、0.88%台まで上昇し、6月以来の高水準となった。民主党はかねて大きな政府を志向しており、足元の経済対策でもトランプ米政権や共和党より規模の大きい金額を示してきた。民主党が上下院とも議席の過半を握れば、巨額の財政出動を円滑に進められる可能性が高まる。景気刺激と財政不安の両面から金利に上昇圧力がかかりやすい。

外国為替市場でもバイデン氏優勢との見方からドル安が進んだ。総合的な通貨の強さを示す「ドル指数」は2日に約1カ月ぶりの高水準まで上昇したが、3日は反落した。10月までは市場では接戦による混乱が警戒されていた。投資家はいったん株式や原油先物などリスク資産を減らし、現金の保有率を高めていたため、ドル高圧力がかかりやすかった。この日は投資家が楽観ムードに傾き、再びリスクを取り始めたため、ドル売りが先行したようだ。

アメリカ大統領選挙

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