大学テロ、学生ら22人死亡 アフガン首都 IS声明
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【カブール=共同】アフガニスタンの首都カブールで2日、武装集団がカブール大学に侵入して教室にいる学生らに発砲、治安当局との銃撃戦に発展し、AP通信などによると、学生ら22人が死亡、22人が負傷した。内務省はテロと断定。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出し、新卒の裁判官や治安当局者を標的にしたと主張した。
内務省などによると、武装集団は3人組で、法学部の施設などに侵入した。銃撃戦は約5時間続き、3人は死亡した。
ガニ大統領は「無実の学生たちが流した血に対して復讐する。平和を求めるアフガン国民の決心を阻むことはできない」と表明。アフガン政府は3日を服喪の日とし、半旗を掲げるよう求めた。
カブールでは10月24日にも教育施設の近くで爆発があり、少なくとも18人が死亡。ロイター通信によるとISが犯行声明を出した。カブールではISが、アフガンで少数派のイスラム教シーア派を狙ったテロを繰り返している。
アフガン政府は反政府武装勢力タリバンと恒久停戦に向けた協議を続けているが、戦闘や爆発が相次いでいる。