毎日一緒に素振り100回超 情の人、武上さんの教え
野球解説者 仁志敏久
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「監督、仁志を使ってやってください」。ベンチ裏で代打の準備をしていると、武上四郎さんの野太い声が聞こえてきた。即座に聞こえてきたのは長嶋茂雄監督の甲高い声。
「よし、仁志でいこう!」
私は勢いよくベンチを飛び出した。満員の東京ドーム。照明の光と響き渡る歓声はベンチ裏とは別世界である。
マウンドには広島・山内泰幸投手。1球、2球とボールを選び、4球目でカウントは3ボール1ストライクとなった。次は恐ら...
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