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ホンダ、テスラと排出枠融通 欧州新環境規制で

ホンダは欧州の環境規制に対応し、初の量産型EV「ホンダe」を発売した

【フランクフルト=深尾幸生】ホンダが米テスラと欧州で、乗用車が出す二酸化炭素(CO2)の排出枠を購入できる連合を組んだことが2日、わかった。欧州連合(EU)が2020~21年にかけて導入する新しい環境規制に対応する。達成できなかった場合の多額の罰金を避ける狙いがあるとみられる。

欧州委員会の10月30日版の資料によると、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とテスラが組んでいた連合にホンダが加わった。まず20年の規制が対象となる。

EUの規制は20年と21年に段階的に域内の新車(乗用車)が排出するCO2の量を、走行1キロメートルあたり平均95グラム以下とすることを義務付ける。20年は95%の新車が対象で、電気自動車(EV)などへの優遇も21年より大きい。

達成できないメーカーは販売1台ごとに1グラムあたり95ユーロ(約1万1600円)の罰金を科される。英PAコンサルティングの試算では、ホンダは18年の実績に基づくと21年に約400億円の罰金が想定された。

排出枠をメーカー同士で実質的に融通する連合は「プール」と呼ばれ、欧州委も認めている。テスラはEV専業で欧州の販売も好調。テスラを連合に入れることで、プールの平均排出量は大幅に減る。電動化で出遅れていたFCAは早くからテスラとのプールで乗り切る考えを示していた。FCAのテスラへの支払額は年6億ユーロとも報じられている。

ホンダは罰金を免れようとEV「ホンダe」を発売したほか、ハイブリッド車比率を増やしてCO2の排出を減らしている。それでも達成できなかった場合に、テスラから必要な排出枠を実質的に買い取るとみられる。

プールの結成は世界で広がっている。EVの量産遅れで達成がきわどい独フォルクスワーゲン(VW)は英国の名門「MG」ブランドで欧州でEV販売が好調な中国国有自動車大手、上海汽車集団とプールを組んだ。

プラグインハイブリッド車(PHV)のリコール(回収・無償修理)を余儀なくされた米フォード・モーターはPHV販売が好調なボルボ・カー(スウェーデン)とプールを組み、規制を乗り切る構えだ。日本メーカーではマツダが、規制クリアが確実視されるトヨタ自動車と組んでいる。

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