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名古屋に乱歩の記念碑完成 少年期過ごし作品に影響も

「怪人二十面相」などの推理小説で知られる作家の江戸川乱歩が、数え年で3歳から約15年間過ごした名古屋市で、業績をたたえる記念碑がこのほど完成した。乱歩と名古屋のつながりはこれまで注目されることが少なかったが、研究者は「多感な少年期を名古屋で過ごした経験が、作品にも影響を与えている」と分析する。

名古屋市に完成した、江戸川乱歩の業績をたたえる記念碑(10月31日)=共同

10月31日に同市中区の旧居跡近くで開かれた除幕式では、シルクハットとマント姿の怪人二十面相をモチーフにした高さ約1.5メートルの記念碑がお披露目。「名古屋での体験が、のちの探偵小説の名作執筆へつながっていった」と刻まれ、乱歩と名古屋のつながりを強調している。

乱歩の孫、平井憲太郎さんもあいさつし、「素晴らしい場所に記念碑が建った。作品が子どもたちに読み継がれていくとありがたい」と感激した様子で語った。

乱歩は三重県名張市生まれ。父親の仕事の都合で名古屋に転居し、旧制愛知県立第五中(現在の県立瑞陵高)を卒業するまで暮らした。

金城学院大の小松史生子教授(日本近現代文学)によると、作品に繰り返し登場する見せ物小屋やお化け屋敷などに、1910年に名古屋で開かれた博覧会の影響がうかがえる他、大須観音(名古屋市中区)とみられる場所を舞台とした「百面相役者」などの作品もある。自身の半生を振り返った「貼雑年譜」では、中国密航を企てて失敗に終わった名古屋時代の思い出も記されている。

記念碑は瑞陵高の同窓会や母校早稲田大のOB会、地元商店街の振興組合らで約3年前に実行委員会を立ち上げて制作を企画した。実行委メンバーの佐合広利さんは「若い人が乱歩を身近に感じるきっかけになれば」と期待する。

〔共同〕

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