トヨタがものづくり支援ファンド 三菱UFJや三井住友などと
トヨタ自動車や三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など5社は2日、日本のものづくり企業に投資するファンドを設立すると発表した。トヨタ生産方式(TPS)の導入や経営戦略の策定を支援して日本のものづくりの発展を後押しする。全体の出資規模や投資対象の詳細を詰め、12月初旬の設立を目指す。
ほかに投資会社のスパークス・グループも参加し、5社がファンド設立にむけた覚書に調印した。日本の製造業などが対象となる。支援内容や対象企業の規模にもよるが一件当たり数十億円の出資金額を想定する。
トヨタやトヨタグループは4月、医療用防護マスク生産や医療機器メーカーにTPSを導入して生産性を高めることを発表している。豊田章男社長は5月の2020年3月期決算説明会で「世の中が困ったときに必要なものをつくることができる技術や技能を習得した人財が働き、育つことができる場所を守っていく」と話していた。