オムロン山田社長「淘汰の時代 変化に強い経営に」
変革に挑む オムロン(下)
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オムロンがコロナ禍をバネに持続的な成長を目指す。主力のファクトリーオートメーション(FA)やヘルスケア事業への期待を追い風に9月下旬に株価は上場来高値をつけた。山田義仁社長兼最高経営責任者(CEO)は2011年に経営トップに就いて以降、経営を筋肉質に変えてきた。未曽有の難局で次にどんな1手を繰り出すのか。戦略を聞いた。
やまだ・よしひと 2011年6月、49歳の若さでオムロンの社長に就任。主流の制御機器事業畑ではないヘルスケア事業出身。前社長の作田久男氏は当時、「危機を乗り越えた平時ではチームマネジメントで力を発揮出来る人が適任」と評した。チームワークを重視し、現在の長期計画「VG2020」策定の中心を担った。立石義雄元社長は「若さと情熱があり、オムロンをまとめる指導力がある」と語っていた。学生時代、ハンドボール部主将で西日本大会優勝に導いた経験も。
――10月...
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