相双地域への修学旅行誘致を強化 官民の復興機構
官民でつくる福島相双復興推進機構は、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故で被災した福島県沿岸部の相双地域への修学旅行誘致を強化している。新型コロナウイルスの影響で旅行先を海外から国内に切り替える学校を狙い、JTBなどを通じて来訪を促す。
第1弾として福岡県立福岡高校を誘致した。同校2年の生徒389人は3班に分かれ、3~5日に相双地域を訪問。サッカー施設「Jヴィレッジ」(楢葉町)内のホテルに泊まり、東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)などを見学する。高校の修学旅行で同地域で宿泊するのは震災前後を通じて初めて。
同校はコロナの影響でシンガポールや東京訪問を取りやめた。「生徒は福島で原発事故への理解を深めてほしい」としている。2021年1月には長崎県の長崎南山高校の訪問も決まっている。
東日本大震災から11年、復興・創生期間がほぼ終了した被災地。インフラ整備や原発、防災、そして地域に生きる人々の現在とこれからをテーマにした記事をお届けします。
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