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安土城復元、デジタルで見える化検討へ 滋賀県

安土城跡には天守台の柱を支えた礎石が残る(滋賀県近江八幡市)

「幻の安土城」復元プロジェクトを進める滋賀県は2日、天守(主)の「見える化」について意見公募の結果をまとめた。県が示す4案のうち「デジタル技術を応用して再現」が32%、「現地に忠実に復元」が25%だった。三日月大造知事は「今あるものを守り、今分かっていることを表現する」と述べ、デジタル活用の方向で年内に方針を固める考えを示した。

4案では「忠実でなくても現地に復元的整備」が11%、「現地以外の場所に再現」が4%だった。「すべての案に反対」も22%あった。知事アドバイザーの小和田哲男・静岡大学名誉教授は「今の状況で復元は無理で、修正可能なデジタル技術で見せるのが最善だ」と話した。意見は9~10月に公募し、県内外から120件が寄せられた。

天守台などの石垣が現存する(滋賀県近江八幡市)

この日の会議ではデジタル化の具体的な手法は示されなかったが、タブレット端末をかざすと現存する石垣の上に天守や屋敷などの画像が浮かび上がる方式などが検討されるとみられる。小和田名誉教授は「最近の城郭ブームで、本物の石垣を見たいという声は多い。安土城跡も樹木伐採が必要だ」と指摘した。

安土城プロジェクトは築城開始から450年に当たる2026年を目標に、天守の見える化のほか、実像解明と復元機運の醸成に取り組む。滋賀県近江八幡市と東近江市にまたがる安土城跡は国の特別史跡であるため史実に基づく復元が求められる。一方で天守は3年しか現存せず、決定的な史料がない。

安土城は戦国武将の織田信長が築城し、天守は1582年(天正10年)に起きた本能寺の変の直後に焼失した。「信長公記」の記述や「天守指図」の平面図が史料として伝えられる。当時のローマ教皇(法王)に贈った「安土山図屏風」には外観が描かれたとされるが、見つかっていない。

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