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メキシコ7~9月GDP、前期比12%増 製造業回復

【メキシコシティ=宮本英威】メキシコの国立統計地理情報院(INEGI)が30日発表した2020年7~9月期の実質国内総生産(GDP)は、前の四半期に比べて12%増(季節調整済み、速報値)となった。新型コロナウイルスの感染拡大で大幅に落ち込んだ4~6月期(17.1%減)からは回復した。

サービス業は回復が弱い(メキシコシティのショッピングセンター)

政府の財政出動は弱く、先行きには慎重な見方が多い。

前四半期比でのプラスは19年1~3月期以来、6四半期ぶりとなった。前年同期比では8.6%減で、6四半期連続でのマイナスだった。

前四半期比での分野別では、鉱業や製造業などの第2次産業が22%増と、回復をけん引した。農業の第1次産業は7.4%増、金融・サービス業などの第3次産業は8.6%増だった。

自動車生産台数は7~9月に約89万台と、前年同期比6%減の水準まで戻った。5月下旬以降、各社は衛生対策を整え、ほぼ通常稼働に回帰している。

ただ雇用情勢の悪化を受けて、サービス業を取り巻く環境は厳しい。9月の消費者信頼感指数は36.3と、新型コロナの感染者がメキシコ国内で初めて確認された2月の水準(43.3)に届いていない。

社会保険庁(IMSS)によると、3月から7月までで111万人の公式雇用が失われた。建設や観光での失業者が目立った。8月からは雇用が増えているが、9月までの2カ月では20万人にとどまっている。

メキシコ国内の新型コロナの感染は抑制できておらず、新規感染者数は1日で5千人規模が続いている。中部ハリスコ州や北部チワワ州は感染増や病床の逼迫を受けて、行動規制を再び厳しくしている。

ロペスオブラドール大統領は30日の会見で「経済は回復している」と強調した。ただ金融市場では、メキシコ政府はコロナ対策への「財政出動を抑えており、今後の回復は弱い」(米ゴールドマン・サックス)との見方が多い。

メキシコ銀行(中央銀行)が民間銀行などの予測を1日に集計したところ、20年通年の実質経済成長率見通しは9.82%減となった。マイナス成長は2年連続となる。この水準ならば、世界大恐慌時の1932年以来の落ち込みとなる。

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