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タイ反体制デモ、識者に聞く

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タイで反体制デモが勢いを増している。デモ隊はプラユット政権の退陣と憲法改正、王室改革を要求している。「現代タイの知性」といわれる評論家のスラック・シワラック氏と学習院大教授の末廣昭氏に聞いた。

(聞き手はアジア総局長 高橋徹)

スラック氏「王室 あり方議論の時」


 タイでは1970年代にも学生による民主化要求デモがあったが、主体は大学生だった。今は高校生までが参加している。バンコクだけでなく地方へと広がり、しかも暴力には訴えていない。とても誇りに思う。
 デモ隊の要求は正当だ。プラユット首相は反軍野党を解党に追い込むなど独裁色を強め、憲法改正も拒んできた。首相はしばしばワチラロンコン国王の意向に言及するが、立憲君主制下では全責任は首相が負う。王室批判の高まりは首相のせいといえる。
 王室のあり方を議論すべき時機がきた。かつてそれを口にするのは私くらいだったが、今は違う。王室が広く受け入れられず、しかも批判すら許されないなら、存続自体が危うくなると人々は思い始めている。
 プミポン前国王は不敬罪は王室にとってむしろ有害だ、と発言したことがあったが、歴代政権は前国王の思いをくもうとしてこなかった。プラユット首相は国王の意向で不敬罪の適用を控えていると説明しているが(コンピューター犯罪法など)代わりの法律を摘発に使っている。
 国王が改革要求をどれほど認識しているかは分からない。私が確かな筋から得た情報では、若者の抗議活動を憂慮し、首相には慎重に対処するよう伝えた。デモ隊は我慢強く抗議を続け、特に王室に対して決して侮辱的な言葉を使ってはいけない。そうでないと国民の支持は得られない。

末廣氏「『希望なき世代』に不満」


 今のタイの政情混乱を理解するには、過...

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