京成電鉄、21年3月期は262億円赤字予想 コロナ打撃
京成電鉄は30日、2021年3月期の連結最終損益が262億円の赤字になりそうだと発表した。赤字幅は過去最大。20年3月期は301億円の黒字だったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う乗客減などから一転して赤字を見込む。営業損益も137億円の赤字、売上高にあたる営業収益は20%減の2191億円と予想する。
同日発表した20年4~9月期の連結最終損益は182億円の赤字。営業収益は28%減の995億円だった。事業別では、主力の鉄道・バスなどの運輸業の営業収益は前年同期比約4割減の489億円、営業損益は154億円の赤字だった。
航空需要の大幅な低下に伴い成田空港と都心を結ぶ特急「スカイライナー」を5月から一部運休したことなどが響いた。バス事業は東京ディズニーリゾートの臨時休業が打撃となった。
このほか百貨店などの流通業は緊急事態宣言に伴う休業要請などにより営業収益が291億円。不動産業も81億円と軒並み前年同期を大きく下回った。

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