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業績ニュース

中部企業の7~9月期、赤字社数2割に減 車部品や素材で

地域総合
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2020/10/30 19:35
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中部企業の業績が回復している。30日までに2020年7~9月期決算を開示した55社を集計したところ、事業のもうけを示す経常損益が赤字だったのは2割弱と、5割近かった4~6月期から大幅に減った。トヨタ自動車をはじめ車関連の生産復調が部品から素材、エネルギーといった幅広い業種に拡大。半導体関連は企業、行政のデジタル化が追い風になった。

車生産の復調で幅広い業種が収益面で恩恵を受けている(豊田合成のエアバッグ実験)

車生産の復調で幅広い業種が収益面で恩恵を受けている(豊田合成のエアバッグ実験)

愛知、岐阜、三重県に本社を置く3月期企業の決算を集計した。国際会計基準(IFRS)は税引き前利益とした。

30日までに決算発表した55社のうち、7~9月期が経常赤字だったのは10社(18%)。4~6月期は主要136社中、62社(46%)が赤字だった。増益企業も7~9月期は4割弱と、2割だった4~6月期から増えた。

米中の需要増をとらえた車生産の正常化が大きく寄与した。排ガス浄化装置などを手掛ける日本ガイシの7~9月期は経常利益が120億円と、1億円だった4~6月期から大きく膨らんだ。30日の記者会見で大島卓社長は「(車の市況が)現状の水準で推移すれば、売り上げはさらに上積みできそうだ」と述べた。

トヨタ自動車系の主要8社では4社が21年3月期通期の業績見通しを引き上げた。

車関連の受注増で損失が縮小した企業も多い。大同特殊鋼の赤字幅は7~9月期に4億円と、16億円だった4~6月期から底入れの兆しがある。

各社で工場の稼働率が上がりエネルギー消費が増えている。4~6月期に減益だった中部電力は一転、7~9月期に増益を確保。林欣吾社長は「中部地域の電力需要は通期で前期比6%減と見込んでいたが、2%減まで持ち直しそうだ」という。東邦ガスは都市ガス需要が増益に結びついた。

コロナ下の新たな需要を捉えたのが半導体関連だ。テレビ会議や脱ハンコといった業務のデジタル化を背景に企業、行政はデータサーバーの増強に動いている。イビデンはサーバーに使う半導体パッケージ基板の需要増で利益は2.7倍に。MARUWAは電子回路を構成するセラミック部品が収益をけん引した。

一方、外食やサービスは総じて厳しい決算が相次ぐ。あみやき亭は外食離れが痛手となり2四半期連続の赤字だった。フィットネスクラブを運営する東祥の業績は改善しているが、利益水準はコロナ前に届いていない。

(湯浅兼輔)

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