東武鉄道、貸し切り特急料金6割引 修学旅行を誘致
東武鉄道は団体で特急列車を貸し切った場合、特急料金を6割引きするキャンペーンを12月から実施する。文部科学省が新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期・中止された修学旅行について実施を要請したことに対応した。人気観光地が多い路線を強みに修学旅行や遠足などを誘致し、需要の回復を狙う。

利用期間は12月1日から18日までと2021年1月12日から3月19日までの平日限定。47人以上の予約で利用できる。運賃についても通常通りの団体割引を適用する。利用日の5週間前まで東武線の一部の駅窓口で申し込める。通常は14日前からかかるキャンセル料を利用日の5日前まで無料とし、感染状況に応じて日程を変更しやすいようにした。
ソーシャルディスタンス(社会的距離)に配慮し、原則として別団体が同じ列車に乗らないよう予約を制限する。車両や時間、乗降する駅についても柔軟に対応する。
東武鉄道の日光線には東武動物公園(埼玉県宮代町)や日光(栃木県日光市)などの観光地が多く、以前は修学旅行や遠足での利用が特急貸し切り利用者の約3割を占めていた。