NZ、大麻合法化「反対」多数で否決 国民投票
【シドニー=松本史】ニュージーランド(NZ)の選挙管理委員会は30日、17日の総選挙にあわせて実施した2件の国民投票の暫定結果を発表した。嗜好品としての大麻の合法化は「反対」が53.1%と賛成派(46.1%)を上回った。すでに可決した安楽死を巡る法律の施行については65.2%が賛成した。

嗜好品としての大麻はすでにウルグアイとカナダが認め、NZでも医療目的での利用は合法だ。合法化された場合、20歳以上なら乾燥大麻を1日14グラムまで購入できたが、健康への影響や他の薬物乱用につながりかねないとの懸念が強く、反対派が賛成派を上回った。
安楽死を巡る法律は今回の賛成多数を経て、2021年11月以降に施行される。18歳以上のNZ国民と永住権保持者を対象とし、緩和が難しい苦痛があるなどの条件を満たした場合、安楽死を認める。