米スタバ、7~9月期は51%減益 米中市場は回復途上
【ニューヨーク=河内真帆】米スターバックスが29日発表した7~9月期決算は、純利益が前年同期比51%減の3億9200万ドル(約410億円)、売上高は8%減の62億300万ドルだった。新型コロナウイルスの影響で来店客数は大きく減少しているが、米国や中国では予想を上回る回復が見られるという。

全世界の既存店売上高は前年同期比で9%減にとどまった。米国も9%減、米国に次ぐ中国は3%減だった。顧客の平均購入単価は増加したものの、店内飲食制限などが続き来客数が落ち込んだ。ただ、4~6月期の既存店売上高が前年同期比で世界、米国で4割減、中国も2割減だったのに比べると減少幅は縮まっている。
ケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は「制約があるなか、米国と中国の両市場では事前の見込みを上回る大幅の回復力を見せた」と述べ、業績の底打ち感を示唆した。
同社は新型コロナの感染拡大を受けた一時的な店舗閉鎖、操業時間の短縮などにより春以降に合計で51億ドルの売り上げを失ったと試算した。