電車の換気、混雑影響せず 鉄道総研シミュレーション

2020/10/29 20:19
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乗客が増えても空気は問題なく流れていることが分かった(換気のため窓を開けて運行する西武池袋線(6月、東京都豊島区)

乗客が増えても空気は問題なく流れていることが分かった(換気のため窓を開けて運行する西武池袋線(6月、東京都豊島区)

鉄道総合技術研究所(鉄道総研)は標準的な通勤電車が窓を開けて走行した場合、混雑の度合いにかかわらず、車両内の空気が5分前後に1回入れ替わるとするシミュレーション結果を公表した。結果を受け、国土交通省は「窓開けなどの適切な実施を鉄道事業者に引き続きお願いしたい」としている。

鉄道総研によると、長さ約20メートルの標準的な通勤電車の中間車両で左右計6カ所の窓を10センチ開けて時速70キロで走行した場合を想定して実験した。乗車率0%の場合、車両内の空気は5.3分に1回入れ替わり、換気量は毎秒0.36立方メートルだった。

乗車率が上がると、人が増えた分だけ車内の空気の体積が減るため、1回の換気に必要な時間は乗車率50%で4.8分、100%で4.5分となった。その結果、換気量は乗車率50%で毎秒0.35立方メートル、100%で同0.34立方メートルとほとんど変わらず、乗客が増えても空気は問題なく流れていることが分かった。

鉄道総研は空調装置による強制換気を併用した場合も想定し実験。強制換気量が毎秒0.43立方メートルの装置の場合、乗車率100%で換気量は毎秒0.77立方メートルとなり、車内の空気は約2分に1回入れ替わる結果になった。

今後は、電車の速度の違いを踏まえた換気効果の評価や、新幹線・特急車両での換気装置の効果を分析するとしている。

〔共同〕

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