司法取引の元秘書室長 元役員弁護側が尋問へ ゴーン元会長事件

ゴーン元会長逃亡
社会・くらし
2020/10/29 20:17
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日産自動車元会長、カルロス・ゴーン被告(66)の報酬過少記載事件の公判で、検察と司法取引で合意した大沼敏明・日産元秘書室長(61)の証人尋問が29日、東京地裁であった。大沼元室長はゴーン元会長との関係について「信用を失ってはいけないと思い緊張していた」と振り返り「ゴーンさんの指示を行うことが私の役割だと思っていた」と述べた。

大沼元室長については11回にわたる検察側の主尋問がいったん終わり、11月10日から元会長の共犯とされる同社元代表取締役、グレッグ・ケリー被告(64)の弁護側の反対尋問に移る。

大沼元室長はゴーン元会長の「未払い報酬」の管理などを担当していたとされる。検察側証人として出廷し、報酬隠しの方法の検討や未払い報酬を事後的に支払うために講じた費用計上などについて証言した。

ケリー元役員は初公判で無罪を主張。弁護側の反対尋問は9回を予定している。大沼元室長の証言の信用性は争点の一つで、弁護側は司法取引に至った経緯などを詳しく質問するとみられる。

ケリー元役員はゴーン元会長と共謀し、2011年3月期~18年3月期の日産の有価証券報告書に元会長の役員報酬を計約91億円少なく記載したとして、金融商品取引法違反罪に問われている。

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